キミと初恋。

友達としてーー。


私と先輩は一体なんなのだろう。


恋人でもなく、友達ーーでもない。ただお昼を共にする不自然な距離感の関係性。


「報告するような事も、話すような事も本当にないですですから」


そう言って、私はパクリと焼きそばパンを頬張った。

友達ーーという言葉に関しては触れないようにして、ただ無心になりたくて頬張った。


「ほんとかすみは、秘密主義者だよな……」


それは私の思い違いだろうか。先輩がそう言った言葉は、どこか寂しさに似た言葉に聞こえて、私は思わず顔を上げた。

顔を上げた先にいる先輩は、いつもと変わらず淡々とした表情でコロッケパンをムシャリを頬張った。


ーー自意識過剰。


そんな言葉が脳裏を過ったと共に、先輩が貪るようにパンを頬張る姿を見て、私の止まっていた口は再び活動を始めた。

物事を良いように解釈しようとする自分の考え方をどこかに押しやるように、私は無言でパンを食べた。