「何?橋本さんってー、雨宮くんと付き合ってるとかそーゆーの?」
「えー…それホントなら、マジで真希ショックなんだけどー…」

「…それ、ほんとなの?橋本さん」
「ありえなーい!」

中林さんと大平さんだけでなく、クラスの女の子たちが騒ぎ始めます。


──ど、どーしよ!!

と。慌てふためていた私に雨宮くんは言いました。


「俺たち、付き合ってないけど?…友達でも一緒に帰るだろ?」


ドクンと、心臓を鷲掴みにされたようでした。