見上げる雨宮くんは、大きくて。

「どうだか」


ぽふんと撫でられた髪に、ドキドキしました。

そのまま2人並んで校舎を後にしました。


──さりげない優しさで。
それを鼻にかけることも無い雨宮くんは、素敵な人。


──どこからともなく現れて、私を助けてくれるヒーローみたいな人。