「…誰か呼ぶべきだろ…」

その声とともに、私の顔を覆っていたプリントはなくなり、忽ち視界が晴れていきました。


「橋本さん、小さすぎ」

雨宮くんがひょいっとプリントを貼り付けてしまっていたのです。


「こ、これから大きくなるんだよ!」


椅子を直して、リュックを背負いました。


「…無理だろ…」

「無理じゃないよ!」