自分がクラスメートを殺すことだって、受け入れる。


「どうするぅ? 今回も早めに投票するかぁ?」


先生の声が聞こえてきてあたしはそちらへ視線を向けた。


先生の顔も体もボロボロで、肉片が落ちてどんどん小さくなっていくように見えた。


「あたしはどっちでもいいけど」


そう言ったのは彩だった。


「今回も結果は決まってるようなもんだしな」


裕司が真奈美を見てそう言った。


真奈美はうつむいたまま顔を上げない。


今どんなことを考えているのか、ずっと一緒にいたのに真奈美の気持ちは1つもわからなかった。