その日は家に帰ってから空先輩のことが頭から離れることはなく、ずっと思い出していた。

勝手に頬が緩む。

ニヤニヤが止まらない。

私、空先輩と話したんだよね・・・。

「やばいよ!」

布団の上で暴れる。

明日も話せるといいなぁ。



翌日。



いつも通り学校に行き下駄箱で靴を履き替えていると、

「なつみちゃん、おはよう」

後ろから声をかけられた。

「おはよー・・・・う!?」

挨拶を返しながら後ろを振り向くと、

ニコニコスマイルをした空先輩の姿があった。