「そういうところが可愛い」 「え?」 その声と同時に温かい感触が私の体を包み込む。 空先輩に抱き締められていると気付くには時間がかかった。 「せ、先輩」 私の体を少し離し目を合わせる。 ち、近い・・・。 「なつみちゃんのことが大好きです。 俺と付き合ってください」 そう言って笑う先輩はめちゃくちゃ格好良くて。 震える唇を必死に動かした。