「決まり」 優しく笑うから返す言葉が見つからない。 いや、正確に言うと格好良すぎて声がでないのだ。 「放課後、教室まで迎えに行くから待っててね」 「わ、わかりました」 「じゃーね」 手をひらひらさせながら、ひろき先輩と立ち去った。 教室までの道のりが長く感じた。 先輩と一緒に帰る・・・。 考えただけでドキドキが止まらないよ! あー、どうしよう。 今日一日生きていられるかな。