私だけの月になってよ。





教室につき1人で休憩時間を過ごしていると
「今日ね、学校に来るとき"朔夜"の綾斗さんと翔弥さん見ちゃったぁ」

教室の女子がそんな話をしていた。さすがに世間に興味が無くても名前だけは知っている。

"朔夜"は有名な暴走族だ。
全国トップの暴走族で知らない人はいない。その、総長をしているのがさっき名前が上がった、翔弥さん。
フルネームは、石元翔弥(いしもと しょうや)。

私は、名前だけしか知らないが相当イケメンらしい。
だから、学校の女子が惚れるんだ。

はっきり言って、私は興味ない。男なんて裏切るもの。そう思って過ごしてきたから、恋なんて縁のないものだと思っている。

「やっぱり、綾斗さんかっこいいよねぇ」
「えぇ~、うち翔弥さんがいいなぁ」
「悠馬さんもいいよぉ」

女子たちの話はもう"朔夜"の話ばかりになっていた。
そんな話を聞きながら私は眠りについた。

気づいた時には外はオレンジ色に染まっていた。
「やばっ‥‥寝すぎちゃった」

まぁ、寝すぎたからと言って何かあるわけではない。
何もすることないし、それに‥‥家に帰りたくもない私は1人でよく行くお店に行くことにした。