『…じ、実はさ、俺彼女出来たんだよね…』 真っ赤な顔を隠すわけでもなく、頬を掻きながら瑞都が言った。 『え!まじか!!おめでとう!!大切にしなよ?』 パシンと叩いた背中は、意外とがっしりしてて、大きかった。 『当たり前だろー。めちゃくちゃ可愛いからな!』 その時は、本当に彼女のできた瑞都を祝福した。 何とも思わなかったのに… チリリと傷んだ胸には気づかなかったのに… なんで…