「…小春?どした?」 「…な、何でもない、よ?」 かぁぁぁぁぁと、熱が顔に集まるのがわかる。 バクバクと心臓が煩い。 瑞都の顔が見れない。 ──今までこんなことなかったのに 「そうか?…お前顔赤いし、熱でもあんじゃね?」 そう言うとまた覗き込もうとする瑞都を避けて立ち上がる。 「ない!ないよ!…ただのあの。花粉!…そう!花粉症なの!!」 不思議そうに瑞都は、首を捻った。