学校の少し離れたところにある駅に向かいながら、よっしーと楽しく話していると、湯浅くんがだるそうにため息をつく。


「お前さー、ゆうちんの何がダメなんだよ?
可愛いし明るいし、ゆうちんいいじゃん。
彼女もいないんだし、付き合っちゃえよー」


うざったそうに私たちを見ただけで会話に入ろうとしない湯浅くん。よっしーはそんな湯浅くんにからかうように声をかけて、肩を組む。

よっしーの言葉に首がもげちゃうんじゃないかってくらいに、こくこく縦にふると、湯浅くんはまた嫌そうにため息をついた。


「可愛くて頭の悪い女って地雷だから」


じ、じらい......っ!

先生や他の子の前では優等生の皮をかぶっている湯浅くんだけど、親友で幼なじみのよっしーの前では本性を隠してないのか、裏の顔の湯浅くんが容赦なく出てくる。

なぜかよっしーは爆笑してるけど、笑い事じゃない!