「ふーん。じゃあ悪いのは頭か。
頭の悪いアンタにも分かりやすく言うけど、何回告白されても結果は同じだから諦めてもらえる?」

「え、と......、でも湯浅くん彼女いないって聞いたし、もしかしたら気が変わるってことも、」

「ない」


そんなぁ......。

ほんの少しの望みをかけて聞いたことも、一秒もかからず即否定されて、もう泣きそう。


「彼女がいるいないじゃなくて、単純にアンタに興味がない。頭の悪い女は好きじゃない」

「じゃ、じゃあじゃあ!勉強がんばる!
テストの順位が上がったら付き合ってくれる?」

「そういう問題じゃない」


再びの全否定に、またまた期待しかけた気持ちがどん底に。じゃあ一体どんな問題......?


「何をがんばられようとムリ。
アンタの存在自体が無理だから」


がーん。
存在否定されたら、もうどうしようもないよぉ......。