「もちろん部活中はちゃんとマネージャーさせてもらうね!
でも、部活が終わったら彼女に昇格とかもアリだよね?
一緒に帰ったりとか、時々デートしたりとか、」

「ないから」


テンション高めに早口でしゃべり続けていると、即否定されてしまった。

で、でも、めげないもん!


「そもそも、アンタ毎日のように勝手についてくるし、一緒に帰ってるよね」

「あ、そ、そっか......てことは、私ってすでに彼女みたいな存在ってこと?」

「違うから」


またまた即否定の湯浅くんに、よっしーは爆笑。
そんなよっしーに湯浅くんもつられて、ちょっと口の端をあげた。

やっぱり好きだなぁ。
いつもの優等生スマイルとは違うけど、メガネの奥の目はやっぱり優しそうで、改めてそう思う。


みんなの前では優等生の湯浅くん、部活を一生懸命がんばる湯浅くん、実はちょっぴり(?)腹黒い湯浅くん。

どんな湯浅くんも、大好き。


全然振り向いてくれなくても、時間ムダにしてるって言われても。

もしもこの気持ちが届かなくても、それでも好きなの。


今日も昨日も明日も、あさっても、腹黒メガネの湯浅くんが好き!ずーっと、大好き!



         (おしまい)