貧しい夫婦は自分たちが暮らしていけるほどにしか商売をしていなかった だから、夫の病を買うためのお金などなかった 「あなた?大丈夫?」 「あぁ、すまんな」 「いいのよ。」 妻はある決心をした。 寝る間も惜しんで 「(ボソあの人を絶対に死なせはしない」 無我夢中で妻は機織(はた)を織った。