ー それから





寒さの厳しい冬を越え







春の訪れを感じ








草花が芽吹く季節になり






「まぁ、可愛い鳥ですこと。」






とてもとても綺麗な声で妻は歌った







「綺麗な声だね」







「っ///ありがとう」







妻は笑った







縁側に2人座りお茶を飲んでいた時







妻は呟いた…







「私の声が枯れてしまい声が出なくなっても愛していただけますか?…」








夫は当たり前のように







「もちろん。お前しか私にはいない。」






と、妻を抱きしめた