落ちる




どんどん落ちていく。



どこに底があるのか自分にもわからないほど。


はじめて感じたこの気持ち。


あなたと話していると頭が真っ白になる。

自分がどんな顔をしているかもわからないぐらいに。

地面にちゃんと立っているのか分からなくなる。

自分は浮かんでいるんじゃないかと思うぐらいふわふわとした気分になる。




心の底から何にたいしてか分からないけどあなたの近くにいるだけでとにかく恥ずかしくなる。


肩が当たっただけで自分の全神経が肩に集中しているんじゃないかと思う。




それが恋だと気づいたときには、


あなたの顔も赤くなっていることに気づいた。





期待。






私たちの駄々漏れな気持ちはすぐに

周りへ広がる。



周りは無駄に私たちの事をはやし立てた。


幼かった私たちは恥ずかしくて


ただ恥ずかしくて


心とは反対の言動をとってしまった。



そして、私たちは相手の言動を



そのままに受け取った。


そして傷ついた心は羨む気持ちへと変わり


あなたを好きになってはじめて自分に醜い感情があることを知った。







あのときの自分がどれだけ愚かだったのか。

今ならわかる。

あのときの自分の行動をどれだけ後悔すれば気がすむのだろうか。



もう、あのときには戻れない。



もしも、もどれたら私は未来を変えることができるのだろうか、、、。