「ただいまー。雪いるー?」
美花が大声で呼んだ。
「おかえりー!って。ぇ?」
雪の様子が変わった。あきらかに何で?って顔をしている。
「久しぶり。雪、元気だった?」
秋がそう言うと、雪斗は秋に抱きついた。
「会いたかったー!秋くん!どうしてここに居るの?」
「親の都合で引っ越して来たんだ。2人とも元気で良かった〜!」
「良いから上がって!ここ僕達の家なんだ!」
そう言って、リビングに座った。
「秋くんってさ〜カノジョ居るの〜?」
「居るよ。って言っても、今は友達になっちゃったんだけどね。」
「えー、誰〜?」
「時音。」
今まで喋り続けていた梨々花が止まった。
「時音とは、幼なじみで付き合ってたんだよ。でも、いまは友達。」
「えっ!知り合いだったの!言ってくれれば良かったのに〜!」
梨々花は、少し残念そうな顔をした。
「ってか、さっき初めて会ったばっかりだし。」
「そうだねー!」