「階段のところで待ってるよ。」
そう言うと雪斗はリビングを出て行った。
「ごちそうさま〜。」

名前を聞いた時から引っかかるんだよなぁ。

なんだろう。

この気持ちは…。

食器を彩さんに渡すと階段の雪斗のところまで来た。
「雪、話って何?」
思い切って話しかけた。
「あのね、鈴ちゃんって僕の行方不明の姉ちゃんにそっくりなんだ。そのネックレスも姉ちゃんが着けてたのと一緒なんだ。時姉ちゃんなんだろう?」

私が雪のお姉ちゃん!?

嘘!私は一体何を忘れているの?