女トモダチ

「セイラの別人格……」

昔、聞いたことがある。二重人格というものがこの世には存在すると。

まさか、セイラがそうだっていうの……?

「そう。アンタには何度か会ってるのに、全然気付かないんだから呆れちゃう。セイラのこと親友だって思ってたくせに何にもセイラのこと知らないんだね。薄情者の裏切り者!アンタの腹黒さにはさすがのあたしも驚きよ」

リカの言葉に目を泳がせる。

その言葉が図星だったから。

あたしは一体セイラの何を見てきたんだろう。

おかしいと思う部分はたくさんあった。

それなのに、それを見て見ぬふりをしてきた。

それどころかセイラを深く傷つけた。

「ねぇ、知りたくない?あたしっていう存在が生まれた理由」

リカはもったいぶった口調で言った。