「すご…
草摩がカッコよく見えたんだけど…」
「うん、確かに。
アレはズルイよね…」
どうやら
ゼンが騎士(ナイト)に見えたらしい。
珍しく
女子達がドキドキしている。
胸キュンポイントを
知っている男なのだろうか。
だけどアタシはそんな事よりも…
「どうしてこんな時に
そんな優しさ見せんのさ…」
モヤモヤした気持ちは
更に深まるばかりだった―――
「はぁ…」
溜め息を零しながら
向かっている先は
生徒会室。
彼氏である会長さんに
呼び出されているのだ。
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