「…朝比奈さんでしょ?」 「どうしてアイツが―――」 「わかるよッ!」 ゼンが返事をする前に 副会長は言葉を遮った。 彼女は 完全にわかっていたのだ。 「修学旅行から帰って来てから… ううん、その前から ずっとゼンは朝比奈さんを考えてる…」 「ミヤビ…」 「海だって… ゼンがあの人を助けてた…」 何かのスイッチが入ったのか 次から次へと言葉が出てくる。 「2人とも様子がおかしいよ。 そんなの見てればわかる!」 初めて見る彼女の姿に ゼンも驚いた。