夏休みの間 平岡さんに心の傷が残らないかが 唯一、心配だった。 トラウマにならないといいな… 何度か連絡を入れたけど 心配させないようにしているのか 『大丈夫』だと言って 不安を口にする事はなかった。 そして。 アタシと会長さんだけど――― 「あんな時に 何してくれてんだよ…会長さん」 ベッドに横になりながら 海であった出来事が頭を過って 枕に顔を埋めた。 人が弱っている時にするなんて 卑怯なヤツだ… 「アタシも どうして受け入れたんだよ…」 もうずっと 自問自答が続いている。