「和久井ー!もうそろそろ始めんぞー!」 下から瑞生先生の声が聞こえる。 「晴くん、呼ばれてるよ?」 「はいはい 俺動きたくないんだけどぉ………」 そして、渋々と言った感じで客席から離れてく。 「頑張ってね、晴くん!」 「…っ当たり前でしょ」 俺結構負けず嫌いだからねぇ、と言って去っていく。 そして、さっき撮られたものを見る。 「ふふ、変な顔」 驚いた顔が画面に写っている。…でも、せっかく晴くんが撮ったんだし、取っておこうかな。