余はとてもおどろいた。
嘘だと信じたい。

紅葉が…
東宮である余の息子の
お気に入りの白拍子が…

余にとって
大切な友人の娘など
信じることはできなかった。

しかし、
言われてみれば似ている。
そして、
動揺している様子から
この娘こそ

前京極大納言の…
京極久信の娘であるのだろう。

そう思った余は
征人を見て
言葉を発した。