あの日から
征人のことが頭の中から離れない。

ずっと征人の事ばかり考えている。

紅葉を咲子と呼んだあの人に会いたい。
逢いたいと泣き叫ぶ。

心が泣いている。

泣き叫んでいる。


そんなときだった

「東宮の宴で舞えといわれたのは…」