私が行かないでって言ったら、君はここにいてくれますか?

「それは秘密。・・・・・大樹君。ちゃんと、志帆の話聞いてやってね。それと、謝るなら志帆に謝ってよ。何を謝るのか分かっていれば。」



そう言うと電話の向こうで大樹君が笑う。



「お前ってたまにきっついよなー。言い方が。・・・・・・・でも、話してみるよ。」



「うん。・・・・・・・じゃあ、また。」



「おぅ。またな。」



これでどうにか2人に謝ったから大丈夫かな。



後は、・・・・・・・志帆の治療が終わるのを待つだけ。



俺はスマホをしまって、また待合室に戻る。



すると、突然志帆のお母さんに呼ばれた。



「弘人君!!志帆、治療終わったって!!」



!?



俺は急いで志帆の元へ走る。



中にはたくさんの看護師や医者。



「志帆さんのお母さんですか?」



「あっ、はい。」



「ちょっとお話があるので。・・・・・良ければ先生も一緒に。」



そう言われて医者と志帆のお母さん、先生が治療室から出ていく。