私が行かないでって言ったら、君はここにいてくれますか?

頭を下げると、志帆のお母さんは俺の肩をポンッと触れた。



「弘人君のせいじゃないわ。気にしないで。昔から・・・・・・・・・人に甘えられない、志帆のせいでもあるんだから。でも、弘人君にはちゃんと言いたい事言えてるんじゃないかって思うの。だから、謝らないで。志帆と仲良くしてくれてありがとう。」



そう言って笑った志帆のお母さん。



その笑顔が志帆にそっくりだった。



「こちらこそ。・・・・・俺も志帆さんにはたくさん助けてもらってますから。」



志帆のお母さんは「そう?」と言ってまた笑った。



「じゃあ、こっちでちょっとお話いいですか?」



先生がそう言うと、場所を移して話し始めた。



俺はまた待合室の椅子に座った。



するとスマホがブーブーっと音が鳴った。



連絡が2件きている。



一つはお母さんと、もう一つは恋ちゃん。



お母さんには帰りが遅くなることを伝えた。



そして、恋ちゃんから来たメッセージを見る。