弘人が救急隊員に言われて、救急車に乗り込む。



その時弘人の顔がちらっと見えた。



私は頭を抱えていた手を弘人に伸ばした。



「お、・・・・・・がい。・・・・・いか、・・・・・・・ない、で。」



1人になるのが、怖い。



お願い・・・・・・・・・



私の隣にいて・・・・・・・・・




するとぎゅっと右手を握られた。



「心配すんな!俺はここにいるから!!」



あぁ。




あったかい。




私はその手の温もりに安心して、目を閉じた。



だんだんと周りの音が聞こえなくなる。