「本当に仲いいわねー!同じ高校に行くのに写真撮らなくていいんじゃないの?」



恋のお母さんが言った。



「これはこれなの!!高校に行ったら、また撮るからいいの!!」



そう言って笑う恋。



高校に入って入学式に写真を撮った時、2人は恋人なのかな。


そんなこと思っていると、カメラを持ったお母さんが言った。



「はい、撮るよー。こっち向いてねー。はい、チーズ!」



カシャッ



撮ってもらった写真を見せてもらう。



3人とも笑顔で、幸せそう。



そう、見える。



私笑えてた。



すると肩をちょんちょんとつつかれて私は後ろを振り向く。



「志帆、ちょっといい?」



大樹に呼ばれて私達は体育館の端っこに行く。



「どうしたの?」



私が聞くと大樹は小声で言った。



「俺、今日は告白しない。もっと、高校に行ってバレー上手くなって、自信持てるようになったら恋に告白するよ。・・・・・どうかな?」



それを聞いてちょっと安心した。



大樹が恋のことを好きなことに変わりはないのにね。