私は3人で一緒にいるのが好き。



恋が色々面倒なことするから大変なこともあったけど、やっぱり楽しいから。



恋がバカやって、それを大樹がバカにして。



好きな人がこんなに近くにいて、好きな友達が一緒にいてくれて。



毎日が幸せだった。



幸せだったんだ。



大樹から言われるまでは。



「俺さ、恋のことが好きなんだ。だから、協力してくれない?」



受験も終わって、後は卒業式を迎えるだけ。



明日で中学が終わる。



そんな前の日に言われた一言。



私の心を壊すには十分で、頭が真っ白になった。



それでも、突然出てきた言葉は自分の気持ちと裏腹に、



「そっか!頑張れ!!」



精一杯の嘘。



苦しい。



苦しい。



でもそんな私の気持ちに気づくことなく、大樹は、



「ありがとう!!やっぱり志帆だよなー!!俺らのお姉ちゃんみたいなもんだもん!!」



そう言って笑った。



私はつられて笑った。



笑えてたかは分からないけど。