「あらあら、志帆ちゃん。人見知り発生中ですか?」



そう言ってからかってくる弘人。



「仕方ないじゃん。まだ完全に治るのには時間かかるんだよー?」



「ごめんごめん。からかっただけだからそんなにムキになるなって。」



そう言って笑う弘人。



いつも思うけど、本当に綺麗な顔して笑うと思う。



「じゃあな、弘人!また明日!!」



「おぅ、明日なー!」



いつもはバレー部のみんなと帰るのに、今日は一緒じゃないのかな?



「一緒に帰らないの?」



「ん?ちょっと志帆に聞きたいことあって。」



「聞きたいこと?」



「うん。今度の京都って、グループ作るだろ?もうメンバー決まった?」



「いや、まだだけど。でも、恋とは組むと思う。」



「そっか。・・・・俺と組まない?」



「えっ!?」



突然のことに驚いて声が出た。



「そんなに驚くか!?・・・いや、その、男子だけとか、女子だけとか、決まってないだろ?だから、その、どうかなーって。」



たどたどしく話す弘人がちょっとおかしくなって笑ってしまった。



色々考えてくれたのかなーって思ったら、ちょっと嬉しくなった。



「うん。いいよ!組もう!恋に聞いてみてもいいかな?」



「うん。じゃあ、そういうことで。またな!」