「志帆ー?着替えて帰ろー!」



恋に呼ばれて私は弘人に手を振って別れた。



「何話してたのー?」



「京都の話だよー。」



「へー。最近弘人君と仲いいよね。志帆。」



「そうかなー?普通だと思うけど。・・・・でも、人見知りが治ってきてるかなーっては思うよ。」



「そっか。じゃあ、いいことじゃん!あっ、ちょっと聞いてほしいことがあるんだけど、後でいい?」



ん?恋にしてはちょっと真面目な顔してる。



「うん。いいよ。じゃあ私先に外に出てるよ?」



「うん。分かった。」



恋は着替えるのが遅いからいつも外で待っている。



何も用事がない時は一緒に帰るけど、最近はなかなか一緒に帰れなかった。



・・・・・大樹が恋と一緒に帰るから。



協力してって言われた。



そりゃ、断れないから私は頷くしかなかったんだけどねー。



やっぱりグサッとするよね。



私は体育館の入口で恋のことを待つ。



すると同じく着替え終わったバレー部の人たちが来た。



私はなんとなく端っこの方による。



あっ、人見知りが出てしまってる。