弘人は多分、人見知りの私に合わせて話してくれてる。



あんまり深入りせずに、私が答えやすいように聞いてくるから自然と私も自分から話せていた。



恋や大樹以外にこんなに話せる人は初めて。



なんか、楽しかった。



何分かすると担任が入ってきて入学式やホームルームがあって、慌ただしく過ぎた。



「じゃあ、明日から授業とか始まるからな。まぁ、最初は委員会とか自己紹介とかそんなもんだと思うけど。」



担任は若い男の先生でちょっと話し方がチャラい?



これが普通なのかな?



この学校はバックは自由だから私はリュック。



恋達と帰ろうと席を立つと弘人に呼び止められた。



「志帆、連絡先交換しない?」



「あっ、いいよ。」



「ありがとう。後で一応連絡してみる。じゃあな。」



「あっ、うん。またね。」



弘人は友達と一緒に教室を出ていった。



「志帆ー。今の人と仲いいのー?」



後ろからニヤニヤした恋が来た。



「えっ!?席が隣なだけだよ。」



「ふーん。志帆が男の子と話すなんて珍しいなーって思ったんだけど。」