私が行かないでって言ったら、君はここにいてくれますか?

俺は志帆を追いかける。



「おい!!志帆っ!!なんで逃げんだよ!!」



俺の言葉を無視して、走り続ける。



あと少し。



志帆に追いついて、後ろから志帆の手を握る。



「待てっ!!」



後ろに引っ張ると志帆が倒れそうになった。



俺は慌てて志帆のことを抱きしめた。



すると、ドンっと胸を押されて志帆が俺から離れた。



息が上がっていて、2人ともすぐに話せなかった。



そして、その場に志帆がしゃがみ込んだ。



「おい!大丈夫か!?」



病み上がりなのに、あんな全力疾走。



そりゃこうなるに決まってる。



俺は志帆の前にしゃがみ込んだ。



「・・・・・・・どうして?・・・・・・なんで追いかけてきたの?」



今にも消えそうな声で志帆が話す。



目は合わせてくれない。



「・・・・・・志帆に言いたいことがあったから。」




「私はもう無いよ。全部言った。」



「だから、今度は俺の話聞いてくれ。お願いだ。」



そう言うと、志帆はスッと立ち上がった。



俺も立って、志帆の目を見て話し出した。