カタコトになってしまったけど、これが人見知りの私には精一杯。



「よろしくね。えっと、なんて言えばいいかな?」




「あっ、志帆でいいよ。呼び捨てで。」



「じゃあ、俺も呼び捨てで。」



「ひ、弘人?」



「うん。」



そう言って笑う。



弘人の第一印象はよく笑う人って感じかな。



人見知りだけど、なんか、話しやすいかもしれない。



「ねぇねぇ、志帆は何部だったの?」



「あっ、バレー部だよ。えっと、弘人は?」



「俺はバスケ部。」



確かにバスケ部っぽいかも。



「・・・・弘人背高いよね。何センチあるの?」



自分から話題を振るのは苦手だけど、聞いてみた。



「たしか、179cmかな。もう少しで180cmだよ。」



「高い!!」



私と20cm近く違う。



大樹よりも高い人って私の中では珍しいな。



「ふふっ。志帆やっと笑ってくれた。」



「えっ!?」



「だって話してても目がどっか違うところ見てるから。俺嫌われてんのかなーって思った。」



「えっ!?あっ、それは・・・・人見知りだから。ごめんね。」



「だよね。分かってたよ。人見知りなんだなーって。俺の妹もそうだから。」



「え?そうなの?」



そこからは弘人の妹の話とか、バスケの話とか、なんでこの学校に来たとか、いろんな話をした。