そして、遂にこの日。
教室のドアを開けると、
「おかえりーーー!!志帆ーーーー!!」
恋が抱きついてきた。
その後、クラスのみんなに声をかけられて、すごく嬉しかった。
「おかえり。志帆。」
「ありがとう。大樹。」
大樹も笑いながら頭をポンポンとしてくれた。
前なら飛んで喜んだけど、今は全然。
普通と友達に戻っている。
私は教室をキョロキョロと見回す。
・・・・・・・窓際に立って、友達と話している弘人の姿。
チャイムが鳴って、私は席につく。
当然隣には弘人。
席替えしないから、ずっとこのままなんだけど。
私は勇気を振り絞って、弘人の方を見た。
「弘人っ!・・・・おはよっ!」
弘人はチラッとこっちを見て、
「おはよ。」
たったそれだけ言って、前を向いたままだった。
すると、恋がこっちを向いて頑張れ!と口パクで伝えてくれた。
私はこくこく頷いた。
そして、
「弘人!あの、数学のノート見せて欲しいんだけど。」
そう言うと無言でノートを取り出して私の机の上に置いた。



