仲良く自分の席に座って話しているから私は自分の席に行った。



恋が大樹のことが好きって言うのは聞いたことないから、違うとは思うけど・・・・・



実際はどうなのか分からないな。



でも、仲がいいことに変わりはないけどね。



ここからはグランドがハッキリ見えるし、綺麗な桜も見れる。



やっぱり窓側って特等席だなー。



ガタッ



隣で椅子を引く音がして私は振り返る。



綺麗な黒髪にスラッとした手足。



モデルみたいな姿に目を離せずにいると、目が合ってしまった。



私はすぐに目を逸らす。



あっ、今の感じ悪かったかな。



人見知りが出てしまった。



とりあえず、名前を言った方がいいと思ってもう1度振り返る。



「あの、「俺、中山弘人。よろしくね。」




名前を言おうとすると先に自己紹介されてしまった。



「あっ!えっと、佐藤志帆です。よろしく、ね。」