私が行かないでって言ったら、君はここにいてくれますか?

「うん。さすが、親友だね。」



そう言うと、恋が笑って、



「やっと笑ったね。志帆。」



そう言われて、ずっと笑えてなかったことに今気づく。



「・・・・・うん。ありがとう。私頑張る。」



「うん。応援してる。・・・・・・恋って難しいね。」



「うん。難しくて、苦しい。」



大樹と弘人のことで、好きって気持ちがどれだけ厄介なのか分かった。



でもね、



好きになったら、あとから傷つくって分かっていても止められない。



それが恋なんだと思う。



「じゃあ、私は学校で待ってるから。」



そう言って恋がドアに向かう。



「うん。ありがとう、恋。」



「うん。じゃあね?」



「じゃあね。」



パタンと閉まるドア。



私は貰ったテディベアを抱きしめた。



「・・・・・・弘人と、ちゃんと話したい。」



退院の準備をしながら、弘人になんて言おうか考えた。