「志帆ー!クラス見に行こー!」



いつの間にか学校の近くまで来ていた。




テンションマックスの恋に掴まれて昇降口まで走らされる。



「えっとーーーー、・・・・・あっ!あった!!私3組!!」



自分の名前を見つけて喜ぶ恋。



「えっとーーあっ!私も3組!!」



「「やったーーーー!!」」



その場で飛び跳ねて喜ぶ私達。



「うるせーぞ。ふたりとも。」



「あっ!大樹は何組だった!?」



恋が忘れてたって言いながら笑ってる。


ちょいちょい恋さん、それは酷くないかい?



「俺も3組だよ。また3人一緒。」



「嘘ー!?凄くない!?4年連続一緒なんて!!」



喜ぶ恋とちょっと嬉しそうにはにかむ大樹。



また一緒か。



私も嬉しい!



「よし!行こう!!」



クラスに入ると同じ中学の人はほとんどいなくてちょっと寂しかった。



でも、早く新しい友達作りたいな。



ちょっと人見知りだけど。



「あっ!私1番後ろだ!!」



しかも窓側だし、最高!



「えーいいなー。私は・・・前から3番目だー。しかも真ん中の。」



「俺は恋の斜め後ろだな。はぁー。恋かよー。」



「はぁー!?それはこっちのセリフだよ!!」



また始まった二人の言い合い。