「なんか、天気良さそうだったから?」



思わずそう答えると弘人が笑った。



「そういう所、志帆っぽいね。でも、入院してるのに風邪なんてひいたらダメでしょ?」



「うん。ありがとう。弘人は寒くない?」



「気にしなくていいよ。・・・・・・・・久しぶりだね。こうやって会うの。」



そう言いながら近くの椅子に座る弘人。



私もその隣に座った。



「うん。そうだね。・・・・・なかなか来てくれないからなんかあったのかなーって思って。それが聞きたかっただけなんだけどさ。」



聞きたかったことを早速言ってみた。



「忙しかった?」



「いや、違うよ。・・・・・・ただ、俺がどうしたらいいか分かんなかったから。」



そう、悲しく笑う弘人。



いつもと違う雰囲気に私は戸惑う。



「私で良かったら、相談に乗るよ?」



「・・・・・いいんだ。もう解決したから。」



「・・・・・・・え?」



なんのことか分からなくて私は聞き返す。



「なんでもない。それより、志帆はどうなの?最近。退院いつ頃になるの?」



さらっと会話を変えられた。



「えっと、来月の後半には出来るかもって。」