なんで突然そんなこと...。 ずっと私が飽きたって言ったことを疑いもしなかったのに。 なんで...。 「...クラスのやつに聞いたんだよ。お前、左手使えないんだろ?」 ドクンと心臓が大きく跳ねる。 依月には知られたくなかった。 依月にだけは知られたくなかった。 今度は私が下を向いた。