「────おはようさやっ!」
門の外には制服を着た莉花がいた。
いつもは一緒に登校していない。
中学の頃は一緒に登校していた。
けど、私が突き放してしまったから。
それ以来、登下校は一緒じゃなかった。
「...え、なんで莉花が.......?」
一緒に登校したくない訳じゃない。
むしろ一緒に登校したかった。
でも莉花は、私に言われたことを気にして、あれから1度も一緒に行こうと言わなかった。
中学3年の夏。
私は莉花に当たってしまった。
バスケが出来なくなったことに対する悔しさを、悲しみを、莉花に当たることで減らそうとした。
“なんで着いてくるの!鬱陶しい!登下校くらい離れてよ!!”
そんなこと、一度だって思ったことはない。
減らそうとした悔しさと悲しみは、全くなくならなかった。
むしろ罪悪感にかられた。


