「ぶっ!!」 ベッドに勢いよくダイブしたはいいものの、布団に顔面を強打した。 布団だから痛いわけじゃない。 でも───────。 「今左手が使えたら、顔なんて打たなかったのに。」 “左手が使えたら”なんて考え出したら止まらない。 グルグルと延々考えてしまう。 あーだめだ。 もう頭の中が負のループでいっぱい。 「...寝よ」 私はぎゅっと固く目を瞑った。