なんで私なの?





どうして腕なの?





せめて動かなくなったのが足なら。





車椅子でもなんでもいい。






ただ、バスケがしたかった。






「ここでバスケしようって、ずっと、思ってたのに...っ!!」






涙が溢れて止まらない。






「うん...っ、そうだよね...」






莉花の肩も震えていて、莉花も泣いていることが分かる。






「なんで私なの...っ!?なんで、なんでよぉ...っ」






こんなこと言っても現実は変わらない。






そんなこと分かっているのに、言葉は止まらなかった。