お互いに離れて、向かい合う私たち。





「.....ねぇ莉花、これからも一緒にいてくれる?」





「当たり前でしょ!」






莉花は私の質問に即答し、歯を見せて笑った。





「よかったぁぁ...」





色々酷いことを言ったから、もう一緒にいてくれなかったらどうしようって思ってた。






ほんと、莉花が優しくてよかった。






「じゃあこれからも宜しくね!」





「もちろん!」






2人で笑い合う。






やっぱり、楽しい。






二人でいるのは、今は一番好き。






前は、バスケの試合が好きだった。






その中でも、莉花が応援に来てくれた時は一番好きで。






その時のことは、もうずっと昔の事のよう。






「...え、さや!?」






ポロポロと、私の瞳から、止まったはずの涙が流れる。






「あ、あれ、なんで...っ」






止めようとしても止まらない。