「莉花が私のことを想って言ってくれてるって分かってたのに、傷つけちゃって...」






莉花はずっと一緒にいてくれたのに。






それなのに、私は莉花にひどい言葉を浴びせた。






莉花を傷つけた。






「ううん、いいの。私、凄く無神経だった。今まで、さやがどんなにバスケを頑張ってきたか知ってたのに。」






今にも泣き出しそうな莉花。






そんな梨花を、私は抱きしめた。






「ごめん、ごめんね莉花!ありがと!」






私の瞳からも涙がこぼれ落ちる。






「さやぁ...。私もごめんねぇぇ。」






私たちの瞳から、とめどなく涙が溢れる。






誰もいない中庭に私たちの泣き声が響きわたった。