「ん...あれ、寝ちゃった...?」
染谷はトロンとした目で体育館を見回す。
その姿が可愛くて、笑いそうになる。
自然と緩んだ頬に力を入れる。
「.......片付け終わっちゃった!?」
慌てたようにそう言った染谷は、申し訳なさそうに俺を見る。
「うっそ...。ほんとごめん」
俺が付き合わせてるんだから、謝らなくていいのに。
むしろいつも片付けなくたっていい。
それなのに、こんなに本気で謝ってくる。
本当染谷は優しい。
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