「...悪い。俺今のはめっちゃ無神経だったな。」
上から降ってきたその声に、ぱっと顔を上げた。
ぱちっと目が合った先輩は、まゆをハの字にして、右手で首の後ろを触っていた。
「いえ、いいんです!.....えと、あっ先輩の名前教えてください!」
私は慌てて首を振る。
とりあえず話を変えたくて、そう言った。
自分の話の振り方がわざとらしい。
もっと上手くそういう事が出来ればいいのに。
「...そういえば言ってなかったな。俺は葛城翔(かつらぎしょう)。」
「葛城先輩ですね!...葛城先輩はいつからバスケしてるんですか??」
「葛城って長いから翔でいい。...小3からやってる。」
「分かりました翔先輩!小3からやってるんですね!!」
「おう。...あ、ここがマネ室。」
葛城先輩──────いや、翔先輩は、そう言って立ち止まった。


