好きの海に溺れそう

玖麗を送るために家のドアを開けると、ちょうど瀬野くんと遭遇。



今日はよく会う日だ。



瀬野くんは女の子を連れて家に入ろうとしてた。



目鼻立ちのハッキリした、小麦色の肌で黒髪セミロングの女の子。



テニスサークルです！って感じの見た目だ。



彼女かな？



いいなあ、あたしも海琉を家に呼びたぁい…。



今朝まで泊まってたばかりなのにすぐ会いたくなるからあたしは病気かもしれない。



瀬野くんに軽く会釈をしてから玖麗を駅まで送り届けた。



それから更に一ヶ月。



研修が終わって今日から業務に本格的につきます！



1月の写真展は会社の年に1回の集大成として一番大きなイベントなんだけど、この前に引き続きそこのアマチュアの担当を任された。



発案者だから責任持ってやれって…。



嬉しい！



あと、それと同時に、プロになってうちの事務所に正式に所属することになった間宮くんのマネジメントの担当にもなった。



写真展で出した写真がある出版社の人の目に止まって、カレンダーを出さないかって言われたんだって。



それで小太郎が間宮くんと正式に事務所に所属する契約をして、事務所経由で出版するらしい。



写真展がきっかけで間宮くんの未来が開けてこれもすごく嬉しい！



そして今日は、金曜日じゃないけど海琉と外でごはんを食べる約束をしてる。



早く仕事終わらせて帰ろう。